ボブソン Bobson 歴史

ヒッコリーパンツの「ヒッコリー」とは?名前の由来と、誕生から現在にいたるまで

今ではふつうにファッションアイテムとして定着し、男女問わず履きやすい定番パンツのひとつであるヒッコリーデニム。

誕生したのは約100年前のアメリカ、もともとは労働者のためのワークウェアとして考案されたものでした。

このページでは、そんなヒッコリーの名前の由来や歴史を紐解いていくとともに、長年愛され続けるBOBSONヒッコリーデニムのオーバーオールとペインターパンツを紹介。

BOBSONが時代とともにアップグレードし続けているオリジナルデザインと、高品質な岡山デニムの履き心地をぜひ楽しんでみてください。

ヒッコリーの名前の由来。ストライプとの違いは?

わたしたちが一般にヒッコリーと呼んでいるパンツの正式名称は「ヒッコリー・ストライプド・デニム」

紺色のデニム生地に、白糸で細い縦縞(ストライプ)が入るように織られた生地のことで、生地の織柄が、アメリカ北部などに分布するクルミ科の樹木「ヒッコリー」の木肌に似ているということから名づけられました。

つまり、ヒッコリーとはデニムの一種。

ヒッコリーというと、単にストライプ柄のことを指していると思っていた方も多いと思いますが、正確には「ストライプ柄に織られたデニム」のことなんです。

ヒッコリーの誕生から現在にいたるまで

今でこそ、カジュアルでおしゃれというイメージのヒッコリーパンツ。

誕生から現在にいたるまでには、長い歴史がありました。

労働者のニーズによって生まれたデニムとヒッコリー

ヒッコリーの歴史をたどっていくと、1848年にアメリカではじまったゴールド・ラッシュ、そしてその後の西部開拓時代にまでさかのぼります。

カリフォルニアで金が発見されたことで、一攫千金を求めて世界各地から移民が殺到し、鉱山で働く労働者が急速に増えた時代。


引用:dailymail.co.uk

当時、過酷な環境で働く彼らは、従来の洋服よりも丈夫で耐久性のある作業着を必要としていました。

そこで最初はその要望に応えるかたちで、テントや帆に使われている丈夫なキャンバス生地を使った、胸当て付きのワークパンツが作られます。

今のオーバーオールの原型となるものです。


引用:Pinterest

やがて、キャンバス生地よりも丈夫で着心地のいいデニム生地が生まれ、それを使ったオーバーオールやジーンズが作られるようになると、汚れを気にせず着倒せる便利な作業着として労働者たちのあいだに広がっていきました。

  

そしてその流れをうけて1927年、当時のアメリカの主要な輸送・交通の手段であった鉄道の作業員のために、ヒッコリーと呼ばれるストライプ柄のデニム生地が新たに考案されます。


引用:vintagedancer.com

ヒッコリーデニムは丈夫なのはもちろん、ストライプ柄で煤(すす)やオイルなどの汚れがついても目立ちにくく、デニム地の紺と白糸がさわやかで涼し気な印象。

暑い蒸気機関車のなかで働く作業員にとっては、まさにピッタリの服でした。

 

とにかく作業着としての丈夫さを求めて作られていたそれまでのものに、「汚れが目立たない」「見た目がさわやか」などのファッション的要素をプラス。

その機能性とデザインが、鉄道作業員だけでなく鉱山や工場などで働く労働者たちからも人気を集め、ワークウェアの定番デザインとして広く愛用されるようになっていきました。

「作業着」だったデニムが一般に普及するまで  

こうしてワークウェアとして広まっていったデニムでしたが、当時それらはあくまで労働者たちが着るためのものという位置づけ。一般の人たちに普及するまでにはいたりませんでした。

ですが、1953年に公開された映画『The Wild One(乱暴者)』をきっかけに、デニムのイメージは変化していきます。

暴走族のトップを演じるマーロン・ブランドが劇中でジーンズを着用、映画のヒットとともにそのファッションスタイルが若者たちのあいだで人気となったのです。


引用:Pinterest

内容が反社会的なものだったため、影響力を恐れたイギリスでは1960年代まで上映されることがなかったというほどのこの映画が、ジーンズが普段着として流行する先駆けとなりました。

 

続いてジェームズ・ディーンも、彼の代表作のひとつである『理由なき反抗』でジーンズを着用し、マーロン・ブランドにつづくデニム流行の火付け役に。

また、当時の西部劇に登場するカウボーイたちが皆ジーンズを履いていたことも、デニムを一般化させるのに大いに貢献しました。

その後も、1970年代に起こったヒッピームーブメントのなかでデニムは若者たちの支持を得て、ファッションアイテムとして欠かせないものになっていく……という流れは続きます。


引用:Pinterest 

こうして、もともとはアメリカで労働者のニーズから生まれたデニムの流行は世界中に広まり、1980年代頃には、年齢や男女問わず誰でも履けるおしゃれな普段着として浸透。

デニム同様、ヒッコリーも単なる作業着からカジュアルなファッションアイテムへと変貌し、さまざまなタイプのものがつくられるようになりました。

BOBSON×ヒッコリー

BOBSONは創業1969年。

同年には「BOBSON」のブランドによるジーンズの企画・製造・販売を開始し、現在にいたるまで品質にこだわった製品づくりを続けています。

岡山デニムを扱うBOBSONは、通常のデニムと同様に質の高いヒッコリーデニムを使用したアイテムを展開。

ヒッコリーが生まれたアメリカの伝統的なデザインを大事にしながらも、BOBSONならではのアレンジを加え、より美しいシルエットと快適な履き心地を追求しています。

オーバーオール

約100年前、アメリカの労働者たちに愛用されていたヒッコリーのオーバーオール。

BOBSONではデザインをアップグレードし、生地も縫製もメイドイン岡山のオリジナルデザインとしてお届けしています。

高品質な岡山デニムで作られた生地は、年間を通しての着用も可能な、ほどよい厚みとタフさ。

体にフィットするよう設計されているため、オーバーオールでよくある、肩紐がずり落ちてくるという心配もありません。

また、リベット(金属製の鋲)を打たないことで、見た目がよりシンプルで優しいデザインとなっているのも特徴。

負荷のかかりやすいポケット部分などは特殊なミシンで縫製しているので強度も問題なく、ヘビーユースしたい人にもおすすめです。

ペインターパンツ

オーバーオール同様、デニム生地も縫製もメイドイン岡山の、BOBSONヒッコリー・ペインターパンツ。

タフな造りでありながらも見た目はさほど重い印象を与えず、横幅も太すぎないためきれいなシルエットで、男女問わず履きやすいパンツとなっています。

こちらもリベットを打たず、特殊なミシンでの縫製により強度を上げており、サイドはトリプルステッチ(3本の糸でがっちりと縫製する手法)を使用。

これはかつてのワークパンツに使われていた手法で、当時の感触を感じられるよう細部にもこだわってデザインしています。

トップスや足元に何を合わせるかでカジュアルにもきれいめにも印象を変えることができる、着回し力の高い1本。

全体のコーディネートがしやすく、使い勝手は抜群です。

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